窜贰叠の先を行くカーボン
マイナスは、
含羞草传媒の
环境意识を象徴する
未来への挑戦。
マイナスは、
含羞草传媒の
环境意识を象徴する
未来への挑戦。
技术研究所 村江行忠
背景を少し説明しますと、この建物はもともと、省エネをはじめとした环境配虑技术の実証を行う研究施设でした。その実証を终えた后、研究所职员のオフィスへとリニューアルする计画だったわけですが、计画をはじめた2015年に立てた目标が、「カーボンマイナス」でした。
昨今、カーボンニュートラルやネットゼロ、つまりCO2排出を「正味ゼロ」にする方向に、時代はどんどんシフトしています。そこからさらに進んでCO2排出を「減らす」までいけば、建設業界のみならず、社会的にも大きな意味をもつ。ZEB(ネット?ゼロ?エネルギー?ビル)を目標にしているだけではもうダメで、ZEBの先を行く「カーボンマイナス」を達成する。それは、含羞草传媒の環境に対する姿勢を示す、大きな挑戦でした。
できるという确信はありました。积み重ねてきた环境技术の実証から得た数値がありましたから。わかっていたのは、建物の外侧だけ、设备だけで达成できるものではなく、それぞれの技术の组み合わせが重要であること。通常、建物を建てるときは、设计部门や设备部门が分业で计画を进めますが、「グリーンオフィス栋」では、部门ごとの垣根を超え、カーボンマイナスという共通の目标に向かって知恵を出し合う必要がありました。结果、リニューアル工事以降のライフサイクル、70年でマイナスを达成できる试算が立てられ、実际に运用しながらデータ収集を続けています。
昨今、カーボンニュートラルやネットゼロ、つまりCO2排出を「正味ゼロ」にする方向に、時代はどんどんシフトしています。そこからさらに進んでCO2排出を「減らす」までいけば、建設業界のみならず、社会的にも大きな意味をもつ。ZEB(ネット?ゼロ?エネルギー?ビル)を目標にしているだけではもうダメで、ZEBの先を行く「カーボンマイナス」を達成する。それは、含羞草传媒の環境に対する姿勢を示す、大きな挑戦でした。
できるという确信はありました。积み重ねてきた环境技术の実証から得た数値がありましたから。わかっていたのは、建物の外侧だけ、设备だけで达成できるものではなく、それぞれの技术の组み合わせが重要であること。通常、建物を建てるときは、设计部门や设备部门が分业で计画を进めますが、「グリーンオフィス栋」では、部门ごとの垣根を超え、カーボンマイナスという共通の目标に向かって知恵を出し合う必要がありました。结果、リニューアル工事以降のライフサイクル、70年でマイナスを达成できる试算が立てられ、実际に运用しながらデータ収集を続けています。
高断热ガラス&上下分割防眩制御可能なブラインドにより快适性向上や照明エネルギー削减に期待ができる
颁翱2排出削减への意识を
社员
全员がもち、
环境技术の発展に
刺激を与えたい。
社员
全员がもち、
环境技术の発展に
刺激を与えたい。
大きな成果の出発点には、大きな思いがあるものです。含羞草传媒では、建設工事によるCO2排出量を、2050年までに1990年比で80%削減する目標を掲げています。この「グリーンオフィス棟」は、社员全員の意識付けとしても非常に重要な施設だと捉えています。リニューアルの完成は2021年。コロナ禍でなかなか見学会が開けなかったことは想定外でしたが、徐々に増えている施設見学などでは、なぜカーボンマイナスか、企業の社会的責任といった観点からも説明しています。我々の取引先も含め、先鋭的な企業のマインドは、確実に脱炭素、カーボンマイナスに向かっています。
我々はいわゆる「大手」ではありませんので、各社から刺激を受けることも多いのですが、個人的には、環境先進分野においては、私たちから刺激を与えられるようになりたいという思いがありました。その意味で、「グリーンオフィス棟」が注目され、第1回 SDGs建築賞の国土交通大臣賞を受賞したことは、非常に大きな励みになりました。
企業としても研究所としても、組織がコンパクトである利点は多いと思います。それぞれの技術要素の提案が受け入れられやすく、チーム力で突破できることも多々あります。目標を定めてからの動きの速さは、含羞草传媒の強み。私自身が楽観主義ということもあるかもしれませんが(笑)、さらに工夫すれば、新築でのカーボンマイナスも十分可能だと考えています。
我々はいわゆる「大手」ではありませんので、各社から刺激を受けることも多いのですが、個人的には、環境先進分野においては、私たちから刺激を与えられるようになりたいという思いがありました。その意味で、「グリーンオフィス棟」が注目され、第1回 SDGs建築賞の国土交通大臣賞を受賞したことは、非常に大きな励みになりました。
企業としても研究所としても、組織がコンパクトである利点は多いと思います。それぞれの技術要素の提案が受け入れられやすく、チーム力で突破できることも多々あります。目標を定めてからの動きの速さは、含羞草传媒の強み。私自身が楽観主義ということもあるかもしれませんが(笑)、さらに工夫すれば、新築でのカーボンマイナスも十分可能だと考えています。
壁面緑化ユニットでCO2 吸収と日射熱制御
阶段室上部から自然换気、调光ガラスで日射热制御
技术と知恵を组み合わせ、
全体でバランスを取ることで
カーボンマイナスは実现できる。
全体でバランスを取ることで
カーボンマイナスは実现できる。
设计部门 市川勇太
どうすればカーボンマイナスを达成できるか。教科书やマニュアルはありません。正直、この建物の规模で「窜贰叠」を达成することだって简単ではないなか、その先まで行くとなると、今まで通りの设计をしていたら、まったく到达できないだろう、というのがスタート当初の関係者の共通理解でした。
到达できる方法があるとしたら、考え方として、全体でバランスを取るしかない。どれかひとつの技术に頼るのではなく、いくつもの技术がお互い补完し合いながら、エネルギー削减への道筋を立てていくこと。意匠、构造、电気、机械の主に4つの设计グループに加え、技术研究所のメンバーも含めた総力戦で、必要な要素の「最适な组み合わせ」を见つけられたことが、今回の一番のカギだったと思います。
なかでも大きかったのは、空调システムですね。建物のエネルギー消费のなかで空调が占める割合は大きく、「グリーンオフィス栋」に课せられた目标达成も、空调がボトルネックになるだろうと最初から狙いをつけていました。ただ、人がそこで快适に过ごせる环境づくりを考えると、空调こそ难しい。猛暑日のような极端に暑い日にも100%対応できるよう设计すると、それ以外の日にはエネルギーが余り过ぎてしまう。なるべくバランスの取れたところで设计をするためにはどうしたらいいのか。必要最低限の容量で、一番安定的に使えるところはどこなのか。
私たちが见ているのは、数値だけではありません。人を见ています。「グリーンオフィス栋」はオフィスですから、働く人がいかに快适に过ごせる空间であるか。ウェルビーイングの向上も大きな目标です。そこで、空调に実験的な地中热利用システムも导入。同时に壁面緑化を行い、开口部に高断热真空ガラスを採用するなど、意匠设计侧からのアプローチでも负荷の抑制を行っています。そのように、建物の内外、连锁するすべての要素の复合で、やっとエネルギーの削减が可能になります。
到达できる方法があるとしたら、考え方として、全体でバランスを取るしかない。どれかひとつの技术に頼るのではなく、いくつもの技术がお互い补完し合いながら、エネルギー削减への道筋を立てていくこと。意匠、构造、电気、机械の主に4つの设计グループに加え、技术研究所のメンバーも含めた総力戦で、必要な要素の「最适な组み合わせ」を见つけられたことが、今回の一番のカギだったと思います。
なかでも大きかったのは、空调システムですね。建物のエネルギー消费のなかで空调が占める割合は大きく、「グリーンオフィス栋」に课せられた目标达成も、空调がボトルネックになるだろうと最初から狙いをつけていました。ただ、人がそこで快适に过ごせる环境づくりを考えると、空调こそ难しい。猛暑日のような极端に暑い日にも100%対応できるよう设计すると、それ以外の日にはエネルギーが余り过ぎてしまう。なるべくバランスの取れたところで设计をするためにはどうしたらいいのか。必要最低限の容量で、一番安定的に使えるところはどこなのか。
私たちが见ているのは、数値だけではありません。人を见ています。「グリーンオフィス栋」はオフィスですから、働く人がいかに快适に过ごせる空间であるか。ウェルビーイングの向上も大きな目标です。そこで、空调に実験的な地中热利用システムも导入。同时に壁面緑化を行い、开口部に高断热真空ガラスを採用するなど、意匠设计侧からのアプローチでも负荷の抑制を行っています。そのように、建物の内外、连锁するすべての要素の复合で、やっとエネルギーの削减が可能になります。

自然换気(曲面天井?调光ガラス)によるエネルギー削减
数値化されない
自然の力も积极的に取り入れ、
検証をフィードバック。
自然の力も积极的に取り入れ、
検証をフィードバック。
环境先进分野は设备単体の「性能」に注目が集まりがちですが、自然の力を活かすというパッシブデザインの「知恵」も非常に重要な役割を担っています。
たとえば地中热利用システムは、エネルギー消费量の计算システムが発表されたばかりで、设计当时、数値の计上ができませんでした。自然换気の効果も计上されません。それでも、なるべく自然の力を利用し、安定して运用していこうというのが、私たちの一贯した考えです。実际に使ってみていいな、と思う感覚を丁寧にすくい上げ、フィードバックしていく。そうすることで、今后の基準がつくられていく。改善の余地も含め、ふだん建物内で过ごしている人たちから直接意见を闻き、运用改善につなげられるのも、自社オフィスならではの利点でしょう。
私自身「グリーンオフィス栋」を访れるたびに、いい环境だなぁと思うんですよね。たとえば、2阶は开口が広く、壁面の緑がほどよく视界に入ってくる。とても心地のいい空间です。地域の在来植物や敷地内の树木をうまく活用し、周囲との调和が取れている。それも全体の居心地のよさにつながっていると思います。
たとえば地中热利用システムは、エネルギー消费量の计算システムが発表されたばかりで、设计当时、数値の计上ができませんでした。自然换気の効果も计上されません。それでも、なるべく自然の力を利用し、安定して运用していこうというのが、私たちの一贯した考えです。実际に使ってみていいな、と思う感覚を丁寧にすくい上げ、フィードバックしていく。そうすることで、今后の基準がつくられていく。改善の余地も含め、ふだん建物内で过ごしている人たちから直接意见を闻き、运用改善につなげられるのも、自社オフィスならではの利点でしょう。
私自身「グリーンオフィス栋」を访れるたびに、いい环境だなぁと思うんですよね。たとえば、2阶は开口が広く、壁面の緑がほどよく视界に入ってくる。とても心地のいい空间です。地域の在来植物や敷地内の树木をうまく活用し、周囲との调和が取れている。それも全体の居心地のよさにつながっていると思います。
外部の緑化への眺望を意识した室内デザイン
屋上に设置した太阳光発电パネル
地球环境への取り组みと
心身ともに健康でいられる
环境づくりは、両立できる。
心身ともに健康でいられる
环境づくりは、両立できる。
庆应义塾大学 理工学部教授 伊香贺俊治
日本が毎年排出している颁翱2の约4割は、建筑物が起因だと言われています。ゆえに、建设业はとりわけ、颁翱2排出量の削减に真剣に取り组んでいかなければならない产业です。「グリーンオフィス栋」のように、既存の建物を活かしてアップデートする手法は、新たに建てるために必要となるカーボンを出しません。そのうえで、エネルギー消费量の少ない设备设计に変换。太阳光発电などの创エネも取り入れ「カーボンマイナス」を目指すことは、これからの建设业が果たすべき役割の、お手本のような取り组みではないでしょうか。
もうひとつ、私がこれからの建设业の役割として注目しているのが、ウェルビーイング。健康で幸せに过ごせる空间づくりです。
「グリーンオフィス栋」はオフィスですから、そこで働く人々が日々気持ちよく、创造的な仕事ができることを追求する建物ですよね。创造的な仕事をするためには、心身ともに健康でなければならない。「グリーンオフィス栋」では、その良质な働く环境づくりが、颁翱2排出削减への取り组みと同时にしっかりと成されている。実际に现地を访ねた际に感じた、空间そのものの心地よさが印象深く、お手本という意味では、そこが一番かもしれません。
そもそも建筑は、人の生命を守る器として発展してきました。文化や文明に不可欠な存在で、人に対する环境と、地球に対する环境の両方に责任をもっている。これまでは、人の快适さと地球环境への负荷の軽减は、相反するもののようなイメージがあったかもしれません。でも、建筑はこれから、その2つを両立していかなければならない。両立できる、と私は思います。
もうひとつ、私がこれからの建设业の役割として注目しているのが、ウェルビーイング。健康で幸せに过ごせる空间づくりです。
「グリーンオフィス栋」はオフィスですから、そこで働く人々が日々気持ちよく、创造的な仕事ができることを追求する建物ですよね。创造的な仕事をするためには、心身ともに健康でなければならない。「グリーンオフィス栋」では、その良质な働く环境づくりが、颁翱2排出削减への取り组みと同时にしっかりと成されている。実际に现地を访ねた际に感じた、空间そのものの心地よさが印象深く、お手本という意味では、そこが一番かもしれません。
そもそも建筑は、人の生命を守る器として発展してきました。文化や文明に不可欠な存在で、人に対する环境と、地球に対する环境の両方に责任をもっている。これまでは、人の快适さと地球环境への负荷の軽减は、相反するもののようなイメージがあったかもしれません。でも、建筑はこれから、その2つを両立していかなければならない。両立できる、と私は思います。
壁や床に国产木材を採用し研究している他、外装や家具には建筑时に伐採した树木を活用している
室内緑化(バイオフィリックデザイン)
地域性在来植物ビオトープ「つくば再生の里」
可能性は制御と运用にあり。
最适化のためにも
挑戦を积み重ねてほしい。
最适化のためにも
挑戦を积み重ねてほしい。
国内の约4割といわれる建筑物起因の颁翱2排出のなかで、最も割合が高いのはオペレーションのカーボンです。ゆえにオペレーションの省エネは、极めて重要。尝贰顿の普及で照明の分野は进んでいますが、难しいのは空调です。「グリーンオフィス栋」でも、関连技术を组み合わせた省エネ空调システムの构筑に苦労されたと闻いています。
空调で改善の余地があると感じているのは、制御の部分ですね。设备を适切に组み合わせても、うまくコントロールできないと、本来の性能が出せない。燃费のいい车を买っても运転の仕方が悪ければ、燃费が悪くなるのと同じです。その制御を、人间の操作だけで行うには限界があります。たとえば、础滨に働く人の特性を学习させ、より细かな対応ができれば、エネルギーの削减数値もあがるはず。「グリーンオフィス栋」で使われている自动制御の长期的な成果も気になるところです。事例を重ねれば重ねるほど、最适化は进みます。
次はぜひオフィス以外の、学校や病院など、用途や気象条件の异なる地域でのカーボンマイナスにチャレンジしていただきたい。その実証?実践が、环境建筑の未来につながることを期待しています。
空调で改善の余地があると感じているのは、制御の部分ですね。设备を适切に组み合わせても、うまくコントロールできないと、本来の性能が出せない。燃费のいい车を买っても运転の仕方が悪ければ、燃费が悪くなるのと同じです。その制御を、人间の操作だけで行うには限界があります。たとえば、础滨に働く人の特性を学习させ、より细かな対応ができれば、エネルギーの削减数値もあがるはず。「グリーンオフィス栋」で使われている自动制御の长期的な成果も気になるところです。事例を重ねれば重ねるほど、最适化は进みます。
次はぜひオフィス以外の、学校や病院など、用途や気象条件の异なる地域でのカーボンマイナスにチャレンジしていただきたい。その実証?実践が、环境建筑の未来につながることを期待しています。
人の周辺と空间全体をセンシング
タスクアンビエント空调(础滨制御)で人数や状况に合わせた快适で効率の良い空调を构筑






